父が借金をしていた事が分かりました。10年も前の話なのですが、返済をしないで逃げてしまっていたようです。私が父に保証人を頼みたい事があるのですが、ブラックリストにのっているのではないかと不安です。父は「もう大丈夫だろう。」なんて呑気な事を言っていますが、妻は「返済しないでブラックリストは消えるの?」と言っています。今でもブラックリストでしょうか?また、これから残高返済などによって、ブラックリストを解消してもらう事など可能なのでしょうか。

ブラックリストは永久ではない!!でも、返済していないと…

まず、お父様に保証人になってもうう事ですが、これは可能性はあるかと思います。ブラックリストの人であっても、法的には保証人になる事が可能です。保証人を求めている会社がお父様を保証人として認めてくれるかの判断ですね。ブラックだからダメだと判断するか、もう一人追加で保証人を用意するならOKとするか、今は大丈夫だろうとOKするか…。申請してみなければ分かりませんが、絶対に不可能ではありません。

さて、お父様は確実にブラックリストにのっていると考えて良いでしょう。10年前から返済を途中で止めてしまっているわけですね?その貸金会社がどのような対応をしているかが分からないので、明確な事は言えませんが、一般的に返済をしないという事は延滞として考えられ、通常は約2・3か月でブラックリストに登録される事になります。なので、10年前にブラックリストに登録されている事は間違いないでしょう。

また、ブラックリストの保管期間ですが、3年~10年と言われています。これは大体の目安は色々言われていますが、明確な年数は分かっていません。いつブラックリストから消すかというのも、貸金会社によって違うようです。消費者金融よりも銀行の方が長く残るなど、様々なパターンがあるようですね。

延滞の場合も早ければ1年で消してくれる会社もあるようですが、平均的には5年くらいでしょう。自己破産をした場合の平均が10年と言われています。なかには10年を超える事もあるようですが、どんな場合であっても15年も経てばブラックリストからは消えているかと思います。

ただし、これは延滞を解消している場合です。10年前に延滞をしてしまったけれども、半年後くらいから返済を復活させて完済させたというのならば、今はもうブラックリストからは消えているかと思います。ですが、お父様のように10年前から一切返済を行わなかったという場合、ブラックリストから消える事はない可能性もあります。残っている可能性が高いですね。

これから、10年前の借金を返済する事は可能かもしれません。まずは契約した貸金会社に連絡をしてみましょう。今もまだ営業を続けているなら返済させてもらえるでしょうし、営業をしていなくても返済は受け付けている場合もあります。(新規は受け付けていないけれども、現会員の返済は受け付けているなど。)返済する意思があるならキチンと伝えるべきでしょう。

でも、返済を再開したからと言って、ブラックリストを消してもらう事はできません。例えば今日、連絡をして返済を再開させてもらえたとしたら、今日から約5年後くらいにブラックリストから消される事になります。また、ずっと逃げてしまっていたので、延滞なんてものじゃない、もっと酷いブラック扱いになっている可能性も高いですね。返済したいなら、いつかブラックリストから消したいなら、弁護士などに相談してみても良いかもしれません。

返済しないでブラックリストは消えるの?ブラック消滅条件

「返済しないでブラックリストは消えるの?」と疑問を持たれているあなた、返済していないのにブラックリストからデータが消える方法は、確かにあります。けれども、リスクが伴います。

返済していないのにブラック消滅する条件は、主に次の2つです。1つは自己破産です。これは、確かに返済はしませんが、破産後10年で、リストから削除されます。もう1つの方法は、時効援用です。ただ、この方法は、ごく稀にしか使えません。というのは、相手が返してほしいと考え、努力している間は、この時効は成立しないことが多いからです。

自己破産の場合、多くのものを失うことになってしまうため、返済したほうがマシというのが、実状かと思われます。一方、時効援用はリスクがないように見えますが、逃げ回る際にかかる費用、援用したが時効が成立しておらず、結局自己破産に陥るというリスクなどがあります。ですから、どちらの方法も、大きなリスクを伴うと言えます。

逆に、これら以外の方法で、ブラック消滅するということはありません。返済せず、滞納してそのまま払うこともなく、時効も成立せず、破産もせず、という状況で、ブラックから外れることはないのです。夜逃げなどした場合も同様で、時効成立要件を満たし、援用したという事実がなければ、逃げても逃げても、ブラックはつきまとってきます。

借金は、お金を「借りる」ことですから、当然、返すべきものです。それを、返さないで済ませようとするなら、初めから借りるべきではなく、別の方法で対処すべきなのです。

原則、借りた以上は返済するつもりでいてください。どうしても返せない場合には、早めに任意整理などを行い、返済する金額を少し減らしてもらうという方法があります。任意整理なども、一応、ある程度は返済する方法ですから、「返済しない」ということにはなりませんが、債務整理からブラックは5年程度ですので、自己破産するほど大きなリスクにはなりません。